沿革
群馬 みなかみ 三重院
三重院は貞和4年(西暦1349年)村上義行によって開山されました。 以来約670年の星霜を経て現在は21世村上晃道法院が住職を務めます。 宗派は本山修験宗です。京都市にあります聖護院門跡が本寺です。 昭和13年の火災によって記録は殆ど焼失してしまいました。 墓石などを参考に歴史を考察していますがわからないことが多いようです。 本尊は薬師如来。脇佛に不動明王、三宝荒神、観音菩薩、地蔵菩薩などがおられます。
三重院 修験道・山伏
修験道・山伏体験について
体験できる内容は体験者の希望・天候により異なりますが、いずれも本来の自分を取り戻すきっかけとなります。
【修行体験の流れ(一例)】
先達ははじめに体験者希望者から、なぜ修験道の体験を必要としているのかを聞き取り、その人にとってどんな修行が適切なのかを判断されます。
多くの場合、修行は「滝行」から始まります。
人は本来、仏様と同じ仏性(本性)を持っているというのが本山修験宗の考え方。なのに生きているうちに濁ってしまう。その濁りを晴らす禊が滝行です。
「三時勤行」は朝・昼・晩、日に三度行うお勤め。
食事にはお寺の畑で採れた野菜を使った素朴な精進料理をいただきます。食事も修行の一環として体験者が自ら用意し、後片付けも行います。
「峯入り」では山伏装束に着替え、急な斜面や崖をよじ登り、祀られている石仏に向かい、自然の声に経典を見出し、心身を錬磨します。ご神体である山でなければ受け取れない力を里に持ち帰り、自分のため、他人のために、活かします。
厳しい行を伴う修験道では、とりあえず一人でやってみます、というわけにはいきません。修験の道を究めた先達に教えを受けながらの体験が必須です。三重院では副住職・村上圓信師が先達となり体験者を導いてくれます。
村上圓信(副住職)
村上圓信(副住職)自らの職業を「山伏」と名乗られる方。1年を通して一般の体験者を滝行・峰入り等に先達し、健全な心身へ導いています。趣味はナイフや木工、キノコ・山菜採り、米・野菜づくり。山や自然の営みを知り尽くされています
アクセス Access
【行き方】
◎電車の場合:
JR上越線「上毛高原駅」より約4キロメートル
公共バスなし。タクシーか徒歩になりますが、クマが出没する可能性もあるので徒歩はお勧めしません。
◎お車の場合:
関越自動車道「月夜野I.C」下車、猿ヶ京・新潟方面へ約3キロメートル。
国道17号 名胡桃城址の信号を西へ約500メートル。
信号を南へ曲がると約100メートルでお寺の看板が見えます。